ジュピターテレコム(J:COM)、ジュピターエンタテインメント(JE)、日本デジタル配信(JDS)の3社は2014年3月4日、J:COMとJEの両社が開発したインターネット経由のビデオオンデマンド(IP-VOD)サービス「milplus」について、2014年4月からJDSのケーブルプラットフォームを利用しサービスを提供することでこのほど基本合意したと発表した。

 milplusは、IP-VODのケーブルテレビ事業者向けのサービスである。同サービスを導入したケーブルテレビ局は、映画やドラマ、アニメ、スポーツ中継などの各種コンテンツや、ケーブルテレビ事業者が制作するコミュニティチャンネルの番組を、PCやスマートフォンなどのマルチデバイスで視聴できる環境を利用者に提供できる。

 基本合意の骨子は以下の通り。これまでJEが運営してきた動画配信システムなどのセンターシステムの基本部分(プラットフォーム)をJDSへ移管し、今後はJDSが運営するケーブルプラットフォームを利用する。合わせて運用・保守業務の一部をJEからJDSに移管する。

 milplusのサービス提供者は引き続きJEとし、コンテンツの調達やケーブルテレビ事業者との契約窓口となる。システムの移管に伴ってmilplusの商品ラインナップやユーザーインタフェース、技術的仕様は一切変更はない。

 なお総務省の「放送サービスの高度化に関する検討会」の取りまとめでは、ケーブルテレビ業界の共通プラットフォームを構築することが急務とされ、JDSは、この共通プラットフォームを目指して有料放送管理業務の届出を行っている。

 J:COMとJEは、milplusをケーブルテレビ業界全体の競争力強化に資するサービスと位置づけ、ケーブルプラットフォーム事業者であるJDSと協力することにした。

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