KVHは2014年3月4日、金融機関向けのデータセンターサービスである「金融監査対応プラットフォームサービス」を開始した。金融情報システムセンター（FISC）の「金融機関等コンピュータシステムの安全対策基準・解説書」（いわゆる「FISCガイドライン」）に対応するための作業をメニュー化し、それらの工数をデータセンターやサーバーの利用料金の中に含めたことが特徴である。

　金融機関がFISCガイドラインに対応するためには、金融機関が利用するデータセンターに外部監査が入ることがある。また監査を受ける際には、様々な文書の作成が必要となる。KVHが今回発表したサービスは、金融機関がFISC対応の監査を受ける際に、その作業をKVHが支援したり、データセンターに対する立ち入り監査にKVHが対応したりするというものである。

　KVHは、自社開発したクラウドコントローラー「KVH Turbine」を使ってKVHのデータセンター内にプライベートクラウド環境を構築し、シングルテナント（一つの物理環境につき1ユーザー企業）でユーザー企業に貸し出す。初期費用は60万円からで、月額費用は65万円からとしている。