自動車内の情報機器と、スマートフォンやタブレット端末の連携が加速しそうだ。それを後押ししそうなのが、JASPARがCCCと共同で作成した、「MirrorLink」アプリの日本市場向け開発ガイドラインである。2014年1月から、アプリ開発者(CCCへの登録要(無料))に向けて公開が始まった。スマートフォンが普及する中で、そのユーザーとしては、スマホ用アプリを車内でも使いたいとの需要が今後高まると予測されることが背景にある。

 その際、課題になるのが安全性の確保である。スマホ用アプリの画面を運転中に提示するのは危険が伴う。文字が小さかったり、画面に提示される画像が細かかったりすると運転者がその画面に集中してしまい、運転への注意が逸れてしまうからである。

 そもそも、ゲームや動画といった、画面に集中するコンテンツの場合、運転中の利用は非常に難しい。そこで、こうした諸問題を回避するために、JASPARなどはガイドラインを作成した。

 ベースにしたのは日本自動車工業会(JAMA)「画像表示装置の取り扱いについて」というガイドライン。例えば、「住所や案内情報としての電話番号は走行中に表示しない」「文字は31文字以上表示しない」といったルールがある。

 JASPARはCCCと共に、2014年3月25日にアプリケーション開発者に向けたセミナー「クルマ×スマホアプリ開発者会議~日本向けMirrorLinkアプリ開発のポイントを知る1日~」を開催し、今回のガイドラインの詳細に ついて解説する予定である。