米Microsoftで、Satya Nadella最高経営責任者(CEO)直属の役職に就いている2人のエグゼクティブ・バイスプレジデントが同社を去ると、複数の海外メディア(米Re/code英Reuters米CNETなど)が現地時間2014年3月2日までに伝えた。

 退社するのは、「ビジネス開発&エバンジェリズム」責任者のTony Bates氏と、「マーケティング」責任者のTami Reller氏。2人ともシニアリーダーズ(最高幹部)と呼ばれる幹部チームのメンバー。このニュースを最初に報じたRe/codeによると、Nadella CEOは現地時間の2月28日に幹部陣にこの件を伝えており、3月4日に正式発表する予定だという。

 Tony Bates氏は、Skypeの元CEO。Microsoftが2011年に買収した後、同社でSkypeの責任者を務め、2013年7月の組織再編で現職に就いた。Microsoftでは今年2月にNadella CEOが就任したが、それまでの間、Bates氏はNadella氏とともに次期CEOの候補とされていた。

 Tami Reller氏は2007年にMicrosoftに入社し、昨年までWindows部門担当最高マーケティング責任者(CMO)兼最高財務責任者(CFO)を務めていたが、同じく7月の組織再編で現職に就いた(関連記事:Microsoft、大規模な組織再編を発表、「製品別」から「機能別」の組織体制に)。

 Re/codeは事情に詳しい複数の関係者の話として、Bates氏の暫定的な後任には「先進戦略&研究」担当のEric Rudderエグゼクティブ・バイスプレジデントが就くと伝えている。またReller氏の後任には、長年マーケティングの幹部を務めてきたChris Capossela氏が就く。Capossela氏は今後広告事業全般を担当し、これに伴い「広告&戦略」担当のMark Pennエグゼクティブ・バイスプレジデントは、「戦略」を専任するという。

 Microsoftの人事については、ハードウエア事業の責任者を務めているJulie Larson-Green氏がまもなく異動すると伝えられたばかり。Larson-Green氏は現在「デバイス&スタジオ」担当のエグゼクティブ・バイスプレジデント。だが、同氏が従業員に宛てた電子メールによると、今後はチーフ・エクスペリエンス・オフィサー(CXO)の肩書で、「アプリケーション&サービス」部門の「My Life & Work」チームを率いていく(関連記事:Microsoft、ハードウエアの責任者が異動、NokiaのElop前CEOが復帰へ)。