写真●ソフトバンクによるイー・アクセスの買収会見で孫正義社長と握手する千本倖生氏(右)
写真●ソフトバンクによるイー・アクセスの買収会見で孫正義社長と握手する千本倖生氏(右)
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 イー・アクセスは2014年2月28日、創業者で取締役名誉会長の千本倖生氏が3月31日付で退任すると発表した。同社は現在、ソフトバンクの傘下でウィルコムとの合併を6月1日に予定している。合併の準備が滞りなく進んでいるため、千本氏から辞任の申し出があったという。千本氏の今後の去就については明らかにしていない。

 千本氏は、日本電信電話公社(現NTT)を経て、1984年に京セラ創業者の稲盛和夫氏と共同で第二電電(現KDDI)を設立した。その後、1996年には慶應義塾大学経営大学院教授に転じたが、1999年にイー・アクセスを創業してADSLサービスによるブロードバンド普及にまい進してきた。2005年にイー・モバイルを設立して携帯電話事業への参入も果たしたが、2013年1月にソフトバンク傘下となった。