仮想通貨「Bitcoin」の取引所「Mt.GOX(マウントゴックス)」を運営するMTGOX(本社:東京都渋谷区、代表:カルプレス・マルク・マリ・ロベート氏)は2014年2月28日、東京地方裁判所に民事再生手続きの開始を申請したと発表した。帝国データバンクによると負債は約65億100万円。サイバー攻撃により、利用客からの預かり分と自社保有分のBitcoinがほぼ流出していたという。

 同社を巡っては2月上旬にシステム上の不具合を突いた不正な取引が急増し、利用客からのBitcoinの引き出しを停止していた。2月24日頃までに利用客が預けた75万Bitcoinと自社保有分10万Bitcoinのほぼ全てが消失していたことが判明した。85万Bitcoinは、現時点のレートで約490億円に相当する(関連記事1:Bitcoin大手取引所のMt. Gox、全取引の停止を発表、関連記事2:最大級の取引所Mt.GOXが閉鎖、Bitcoinは大丈夫なのか?)。