フィンランドのノキアソリューションズ&ネットワークス(NSN)は、2014年2月24日から27日にかけてスペイン・バルセロナで開催した「Mobile World Congress 2014(MWC2014)」において、ソフトバンク傘下となった米スプリントと共同でTD-LTEの高速化デモを披露した。スループットは実に2.6Gビット/秒に達していた(写真1)。
デモ環境は同社の商用基地局装置である「Flexi Multiradio 10」を利用。スプリントが持つ2.6GHz帯のTDDバンドをキャリアアグリゲーション(CA)によって合計120MHz幅を用いて実施した。
今回のMWC2014で大きなトレンドとなっているNFV(Network Functions Virtualisation)についても、仮想化基盤上に携帯コア網やサービス系ノードを構築する「vEPC(Evolved Packet Core)」「vIMS(IP Multimedia Subsystem)」のライブデモを紹介していた(写真2)。
デモではドイツのミュンヘンとフィンランドのエスポーの2カ所に、携帯コア網の各ノードを分散して配置(写真3)。それをバルセロナの会場と結び、VoLTE(Voice over LTE)によってセッションを継続しながら(写真4)、仮想マシンをライブマイグレーションするような様子を見せた(写真5)。統合管理システムには同社製の「Cloud Application Manager」を利用している。
同社によるとこのNFVソリューションは、2014年末に商用化するスケジュールという。