トレンドマイクロは2014年2月28日、これまで既存顧客に限って提供してきたSSLサーバー証明書「Trend Micro SSL」を、一般企業向けに提供開始した。Trend Micro SSLの最大の特徴は、発行する証明書の枚数(サーバーの台数)に制限がないこと。価格(税別)は、証明書(有効期限は1年または2年)を1年間無制限に発行できる権利が40万円。

 トレンドマイクロは、2012年6月から、既存の顧客企業を対象に、SSL証明書の発行サービスを提供してきた。最大の特徴は、1年間40万円の定額制で、サーバー数を無制限としたこと。証明書を無制限に発行できる権利を年額制で販売する形態となる。この仕組みにより、証明書の発行枚数(サーバー台数)が多くなればなるほど、1枚当たりの実質的なコストが安くなる。

 発行する証明書の有効期限は、個々の証明書ごとに、1年間または2年間のいずれかを選択できる。運用の手間などを考慮すると、1年間で失効させたいケースを除けば、ユーザーの多くは有効期限2年間の証明書を発行することになるだろう。証明書の種類としては、発行基準が緩やかな通常の証明書(OV証明書)も、発行基準が厳しいEV証明書も、いずれも発行できる。

 今回、証明書の販売対象を広げ、既存顧客だけでなく一般企業に向けて販売を開始した。販売目標は、5年後に年間売上10億円。

 なお、証明書発行時の制限として、1契約(年額40万円)で利用できるドメインは3個まで(この場合のドメインとは、ホスト名やサブドメイン名を除いた、企業名やブランド名などを表したドメイン名の部分を指す)。4個以上のドメイン名を使う場合は、追加料金が必要。