写真1●屋内位置測定ソリューション「SONICNAUT」のデモで使っているスピーカー
写真1●屋内位置測定ソリューション「SONICNAUT」のデモで使っているスピーカー
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写真2●スマートフォン側のアプリでブース内の位置を測定したところ
写真2●スマートフォン側のアプリでブース内の位置を測定したところ
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 2014年2月24日から27日までスペイン・バルセロナで開催中の「Mobile World Congress 2014」で、日本でmusic.jpなどモバイルコンテンツを提供するエムティーアイは、B2B向け新規事業として立ち上げた屋内位置測定ソリューション「SONICNAUT」を展示・デモしている(写真1写真2)。

 SONICNAUTの特徴は位置測定のために20kHzの非可聴音を使用し、30cmの精度で測定できること。複数台のスピーカーから取得した非可聴音を基に、スマートフォンの加速度センサーなどからの情報も使って向きなどを分析、屋内の人の位置を割り出す。最低4台のスピーカーを使用し、そこからスペクトラム拡散音波を発信する。

 各スピーカーからの音波は拡散符号系列によって区別でき、スマートフォン側で4台のスピーカーの非可聴音を受信。スピーカーが音を発信した時間をスマートフォン側にネットワーク経由で渡すことで位置を割り出す。音の受信タイミングはミリ秒単位だという。各スピーカーは2線式のケーブル(RS485)で接続している。

 同社のソリューションは電波を使わないため、各国の規制の影響を受けずに展開できる。既に国内でも実証実験をしており、技術的には完成している。スピーカーも一般的な部品で製作可能で、小型化も容易だという。同社はSDK(ソフトウエア開発キット)のライセンス販売によるビジネス展開を考えているという。