米FacebookとスウェーデンEricssonは現地時間2014年2月24日、世界のインターネット普及促進を目指し両社が中心となって発足した「internet.org」活動の一環として、共同の開発研究施設「Innovation Lab」を設立すると発表した。

 Innovation Labは、今年後半にカリフォルニア州メンローパークのFacebook本社内に開設する。新興市場で一般的に導入されている複数のネットワーク環境を再現し、開発者が自社アプリケーションやサービスをテストして、さまざまな地域のユーザーに応じて最適化できるようにする。

 internet.orgは、2社に加えてフィンランドNokia、ノルウェーOpera、米Qualcomm、韓国Samsung Electronics、台湾MediaTekが設立メンバーとなって2013年8月に結成された(関連記事:Facebook、NokiaやSamsungらと世界のネット普及促進を図る「internet.org」発足)。FacebookのMark Zuckerberg最高経営責任者(CEO)によれば、現在のインターネット人口は27億人で、世界の全人口からみれば3分の1程度という。

 internet.orgでは、ネット接続環境にない残りの3分の2(約50億人)がインターネットを利用できるようにするために、世界的なパートナーシップを通じて課題克服に共同で取り組む。

 またFacebookは同日、新興国の学生に無料インターネット接続を提供するパイロットプロジェクト「SocialEDU」を発表した。Nokia、アフリカのルワンダ政府と協力し、学生がNokiaの低価格スマートフォンを通じて、オンライン学習コンテンツに無償でアクセスできるようにする。MOOC(大規模公開オンライン講座)プラットフォームの非営利団体edXがFacebookと連携した学習コンテンツを作成し、インドAirtelがモバイル接続通信を提供する。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]
[発表資料(3)]