台湾・HTCは2014年2月24日、スペイン・バルセロナで開催中の「Mobile World Congress(MWC) 2014」に合わせ、スマートフォンの最新機種「HTC Desire 816」「HTC Desire 610」の2機種を発表した。ともにCPU性能は低めで、アンドロイドOSのスマートフォンとしてはミッドレンジに当たるスペック。一方で、豊富なカラーバリエーション展開が特徴の一つとなっている。本体価格は200ユーロ(2万8000円)前後の見通し。3月以降に、まずは中国市場向けに投入され、その後各国で発売される見込みだが、日本で発売される可能性は低い。

HTC Desire 816。OSはアンドロイド4.4。発表時点ではプロトタイプ、試用不可の展示のみ。
HTC Desire 816。OSはアンドロイド4.4。発表時点ではプロトタイプ、試用不可の展示のみ。
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6色の本体カラーが用意される
6色の本体カラーが用意される
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 今回のMWCでは、ノキアをはじめとした海外メーカーの間で、低・中価格帯向けにスペックをやや抑えたカラフルな端末を投入する動きが目立っている。需要の伸びが見込める新興国市場を強く意識した動きだが、アップル「iPhone 5c」よりも「5s」の人気が高く、アンドロイド端末もハイエンドモデルの販売台数が多い日本に、今後こうしたトレンドがどう波及するか、注目だ。