写真1●フィンランドNokia 元CEOでDevice&Services部門Executive Vice PresidentのStephen Elop氏
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写真2●本体設定のデバイス情報画面。一番下にNokia X software platformの文字が見える
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写真3●Nokia X software platformを採用したスマートフォン。Windows Phoneに似た独自のUIを実装する
写真3●Nokia X software platformを採用したスマートフォン。Windows Phoneに似た独自のUIを実装する
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 フィンランドのNokiaは現地時間2014年2月24日、Android Open Source Project(AOSP)ベースのプラットフォーム「Nokia X software platform」を発表した(写真1)。Androidアプリの開発者を取り込むことなどを狙った。2014年第2四半期にも、同プラットフォームを採用したスマートフォン「Nokia Xシリーズ」を、新興国向けに提供する。

 AOSPは、米Googleがビルドするものではなく、オープンソースのプロジェクトとして提供されているもの。一般にAndroidを搭載するスマートフォンを開発するメーカーは、前者のAndroidを搭載するが、NokiaはAOSPを利用して独自のUIなどを実装した。見た目はWindows Phoneに類似している(写真2)。

 またAndrod向けアプリは動作するが、Googleのコンテンツマーケットである「Google Play」は搭載していない。

 Nokia X Software platformを採用したスマートフォンは、2014年第2四半期にも登場する予定である。機種は、4インチディスプレイを搭載し、メモリーが512MBの「Nokia X」(写真2左)、Nokia Xのメモリーを768MBに増やした「Nokia X+」、5インチのディスプレイを搭載する「Nokia XL」(写真2右)の3機種を展開。価格は各国で異なるが、Nokia Xが89ユーロ、Nokia X+が99ユーロ、Nokia XLが109ユーロ。

 Nokiaの携帯電話事業は、米Microsoftが2014年第1半期にも買収を完了する予定である。Microsoftは、2月23日の説明会で新興国市場に向けて、Windows Phoneの低価格化を進める施策を発表している(関連記事1:[MWC2014]マイクロソフトがWindows Phoneをアップデートへ、VPNも強化関連記事2:[MWC2014]Windows PhoneでAndroidへのコバンザメ戦略に転換するMicrosoft)。

 また23日には、米Mozillaが25米ドルのFirefox OS搭載スマートフォンの展開を公表(関連記事:[MWC2014]Firefox OS搭載25米ドルスマホ)。新興国市場では、価格競争が一段と激しくなる。Microsoft陣営が、新興国市場をテコにスマートフォンで巻き返せるか、注目が集まる。