米Verizon Communicationsは現地時間2014年2月21日、予定通りVerizon Wirelessの完全子会社化の手続きが完了したと発表した。英Vodafone Groupが保有していたVerizon Wirelessの株式45%を約1300億ドルで買い取った。
Verizon CommunicationsとVodafoneは、Verizon CommunicationsがVerizon Wirelessを100%子会社化することについて2013年9月に最終合意し、2014年第1四半期中の手続き完了を目指していた(関連記事:Verizon Communications、1300億ドルでVerizon Wirelessを完全子会社化へ)。Verizon Wirelessは両社の共同出資により2000年に設立され、2013年の決算は売上高が810億ドル、営業利益率が32.1%だった。Verizon Communicationsは完全子会社化により同社の1株当たり利益が約10%上昇すると見込んでいる。
一方Vodafoneは、Verizon Wirelessの株式持ち分売却により、世界第2位から第4位キャリアへと順位を下げる。Vodafoneに対しては米AT&Tが買収に向けて根回しをしていると噂されているが、AT&Tは先月、半年以内にVodafoneに買収提案をするつもりはないと述べている(BloombergやPCWorldの報道)。
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