写真1●25米ドルスマホを披露する米Mozilla COOのJay Sullivan氏(右)と25米ドルスマホ向けSoCを開発した中国Spreadtrum Communications CEOのLeo Li氏
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写真2●25米ドルスマホは中国Spreadtrum CommunicationsのSoCを採用
写真2●25米ドルスマホは中国Spreadtrum CommunicationsのSoCを採用
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写真3●25米ドルスマホの参考仕様
写真3●25米ドルスマホの参考仕様
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 米Mozillaは現地時間2014年2月23日、スペイン・バルセロナで24日から開催される世界最大の携帯関連展示会「Mobile World Congress(MWC) 2014」に合わせて報道陣向けの説明会を開催。Firefox OSのこれまでの状況や、Firefox OSを搭載する25米ドルのスマートフォンの投入などを説明した(写真1)。

 25米ドルスマホは中国Spreadtrum Communicationsが開発したSoC「SC6821」を利用したターンキーソリューションとして提供される(写真2)。25米ドルという金額は、ユーザーが市場で購入する際の価格で、携帯電話事業者を通して主に新興国で販売される予定だが、時期は未定である。参考仕様は、プロセッサは1GHz動作のCortex A5、ディスプレーサイズは2.6から3.5インチ、無線LANやBluetoothによる通信機能も備える(写真3)。

 Firefox OSは、MWC2013での発表以来(関連記事:[MWC2013]世界の大手キャリアがサポート表明、Firefox OSがスマホ第3勢力形成へ)、スペインTelefonicaや独Deutsche Telekomによって1年間で15カ国の市場に搭載スマートフォンが展開されてきたが、2014年はさらに広がるという。Telefonicaが新たに8カ国の市場に投入、Deutsche Telekomが新たに4カ国で提供する予定である。

 Firefox OSへの支持を表明した携帯電話事業者もさらに増え、新たにインドネシアのTelkomselと同じくインドネシアのIndosatが加わり、合計で21事業者になった。日本のKDDIもFirefox OSのサポートを昨年のMWC 2013で表明しており、2014年度中の市場投入を目指している。