写真●Endpoint Protector 4の画面
写真●Endpoint Protector 4の画面
[画像のクリックで拡大表示]

 ジュピターテクノロジーは2014年2月20日、デスクトップパソコンやスマートデバイスからの情報漏えいを防止するソフトの新製品「Endpoint Protector 4」を発表、同日販売を開始した(写真)。エンドポイント上で動作するエージェントソフトが、エンドポイントからの情報漏えいをブロックする。開発会社は、ルーマニアのCoSoSys。

 Endpoint Protectorは、エンドポイント型のDLP(情報漏えい対策)ソフトである。監視対象のエンドポイントの上で動作するエージェントソフトと、エージェントを管理する管理サーバー(仮想アプライアンス)で構成する。提供する機能は、デバイスの利用制御(Windows/Mac/Linux)、コンテンツの調査(Windows/Mac)、外部接続ストレージのデータ暗号化(Windows/Mac/Linux)---の三つ。

デバイス制御/コンテンツ調査/データ暗号化と、MDMを提供

 (1)デバイスの利用制御では、USB接続デバイスやメモリーカード、プリンターなど、パソコンやサーバー機に接続する周辺デバイスごとに、アクセスを禁止するかどうかを制御する。アクセスポリシーは、ユーザー/コンピュータ/デバイスごとに定義できる。シリアル番号を登録済みのデバイスに限って利用を許可するといったホワイトリストの運用も可能。

 (2)コンテンツの調査では、コピーや送信/転送しようとしているファイルに機密情報が含まれるかどうかを調べ、これを記録/ブロックする。情報が漏えいする可能性がある各種の行為、例えば、クリップボードへの文字列のコピー、画面キャプチャー、アプリケーションによるデータ/ファイル送信などが対象になる。ファイルタイプ(拡張子)に応じて、コピー禁止などのアクセス制御をかけることもできる。

 (3)外部接続ストレージのデータ暗号化では、外部接続ストレージにコピーするデータを、強制的に暗号化する(256ビットAES)。

 価格(税別)は、初年度保守を含んで、以下の通り。Windows版は、最小構成の6ユーザーで6万9336円、20ユーザーで23万1120円、200ユーザーで180万7200円。Mac版は、最小構成の6ユーザーで10万8216円、20ユーザーで36万720円、200ユーザーで304万9200円。

 また、オプションでスマートデバイス(Android/iOS)向けのMDM(モバイル端末管理)ライセンスも用意している。価格は、最小構成(スマートデバイス6台)で年額3万8880円。