米Hewlett-Packard(HP)が現地時間2014年2月20日に発表した2014会計年度第1四半期(2013年11月~2014年1月)の決算は、売上高が281億5400万ドルで前年同期と比べ1%減少した。売上高は10四半期連続で前年割れとなったが、減少幅は縮小した。

 会計原則(GAAP)ベースの純利益は14億2500万ドル(希薄化後1株当たり利益0.74ドル)で、前年同期の12億3200万ドル(同0.63ドル)から16%増加した。リストラ費用などを除いた非GAAPベースの純利益は前年同期比9%増の17億4200万ドル、希薄化後1株当たり利益は同10%増の0.90ドルだった。

 事業別の売上高は、パソコンやプリンターなどの「Printing and Personal Systems Group」事業が143億4500万ドルで、前年同期から1%増加した。このうちパソコン部門が同4%増の85億3000万ドル。ノートパソコンは同5%増加したが、デスクトップパソコンは同1%減、ワークステーションは横ばいだった。企業向け製品は8%増加、消費者向けは3%減少した。当期のパソコン出荷台数は同6%増で、ノートパソコンが同5%増加、デスクトップが同3%減少した。またプリンター部門の売上高は同2%減の58億1500万ドルとなった。

 サーバーや技術サービス、ストレージ、ネットワーキングなどを手がける「Enterprise Group」事業の売上高は69億9300万ドルで、こちらも前年同期から1%増加した。業界標準サーバー(Industry Standard Servers)による収入は同6%増加、ネットワーク製品は同4%増加したが、ビジネスクリティカルシステムは同25%減少、技術サービスは同4%減少した。ストレージは横ばいだった。

 一方でアプリケーションやビジネスサービス、インフラ技術アウトソーシングなどの「Enterprise Services」事業の売上高は55億9500万ドルで同7%減少、「ソフトウエア」事業は9億1600万ドルで同4%減少した。

 今後の業績予想については、2014会計年度第2四半期(2014年2~4月)の1株当たり利益をGAAPベースで0.62~0.66ドル、非GAAPベースで0.85~0.89ドルと見込んでいる。2014会計年度通期(2013年11月~2014年10月)の1株当たり利益は、GAAPベースで2.85~3.00ドル、非GAAPベースで3.60~3.75ドルと見ている。

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