人気モバイルゲーム「Candy Crush Saga」を開発した欧州のKing Digital Entertainmentは現地時間2014年2月18日、米証券取引委員会(SEC)に新規株式公開(IPO)の申請書を提出したことを明らかにした。公開する株式数や価格は未定だが、上場先は米ニューヨーク証券取引所(NYSE)に決定している。ティッカーシンボルは「KING」となる予定。

 Kingは英ロンドンとスウェーデンのストックホルムなど欧州を中心に6カ所のゲーム制作拠点を持ち、米サンフランシスコなどにオフィスを構えている。自社サイト「King.com」のほか、米Appleや米Googleのアプリケーションストアなどを通じて180以上のゲームタイトルを配信し、全体の月間ユニークユーザーは3億2400万人にのぼる。

 米Wall Street Journalは、KingがIPOを実施した場合の調達額を最大5億ドルと見ている。Kingの2013年の売上高は18億8000万ドル、利益は5億6760万ドルで、2012年(売上高は1億6440万ドル、利益は780万ドル)と比べ急速に成長している。2012年10月にリリースされたCandy Crushは、2013年12月に1日あたり9300万人が合計10億回以上プレイしたという。

 なお、同社に関してはソフトバンクが昨年15億ドルを出資し、その時点で企業価値は30億ドルと見積もられている(New York Times)。

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