写真●2014年2月18日に開設した「クラウドワークスリサーチ」
写真●2014年2月18日に開設した「クラウドワークスリサーチ」
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 クラウドワークスは2014年2月18日、米マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者と共同で、同社が手掛けるクラウドソーシングサービス「クラウドワークス」の利用動向などを分析すると発表した。分析結果はサービス改善に役立てるほか、研究論文としてまとめる。「クラウドワークスリサーチ」というWebサイトを開設し、研究結果を広く公開していく予定だ(写真)

 MITの研究者と発足したプロジェクトチームで、クラウドソーシングサービスにおける受注者と発注者の利用動向を分析する。同チームは2013年から基礎研究を始めており、クラウドワークスが同10月~12月に実施した受注者の手数料無料化施策が、仕事量やユーザー動向にどのような影響を与えるかといった分析に取り組んでいる。

 クラウドワークスは分析結果を基に手数料の最適化を図るなど、自社サービスの改善に生かす。さらに本施策を応用して、税金がもたらす労働への影響といった研究にも取り組む。実サービスを通じて、人間の行動心理などを研究できる機会は少なく、クラウドソーシングサービスは貴重な場になるという。

 研究結果を発信する基盤も整えた。2014年2月18日に「クラウドワークスリサーチ」を新たに開設し、発表した研究論文などを公開していく。同サイトでは大学機関などに呼びかけ、研究に参画するパートナーも募集する。「既に4~5の大学と協議を進めている。将来的には、10~20の大学に参加してもらいたい」と、クラウドワークスの塚本鋭データサイエンティストは話す。