写真1●富士通研究所がグローブ型のウエアラブルデバイスの開発を発表
写真1●富士通研究所がグローブ型のウエアラブルデバイスの開発を発表
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 富士通研究所は2014年2月18日、保守作業などの支援を目的としたグローブ型のウエアラブルデバイスの開発を発表した。NFCタグリーダーとジェスチャー入力機能を備えており、スマートフォンなどと連携して現場の入力作業などを支援する(写真1)。実証実験などを経て、2015年度中の実用化を目指す。

 説明会に登壇した同社ヒューマンセントリック研究所 ヒューマンインタラクション研究部の沢崎直之部長は、開発の目的として人間中心のICTの実現を挙げる。「ICTは人の活動の場を積極的に支援するものだが、例えば、在宅医療、倉庫業務、保守点検など、まだまだICTの支援が行き届いていないところがある。こうした現場にクラウドのサービスを届けるデバイスとして開発した」と述べる。

 現在でも、スマートフォンやタブレットなどを使って現場の作業を支援するシステムは存在するが、端末の操作をするために作業をいったん中断したり、手袋をしながら端末操作ができなかったりといった課題があるという。その点を解決するためにスマートフォンやタブレット、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)などと連携して課題を解消するのが今回開発されたグローブ型ウエアラブルデバイスである。