図●「iBeacon」を用いたサービスの概要
図●「iBeacon」を用いたサービスの概要
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 オランダRoyal Philipsは現地時間2014年2月17日、近距離無線通信機能「iBeacon」を用いた店舗向けLED照明システムによるサービスを、複数の販売店と協力してテストしていることを明らかにした()。

 iBeacon対応のスマートフォンに専用アプリケーションをインストールしてあるユーザーは、店舗内を移動しながら、その位置に応じて最適な情報を受け取れる。店内に設置されたLED照明設備が、端末と位置情報をやりとりするグリッドとしての役割を果たす。

 例えば、来店客が専用アプリケーションで今夜のメニューを決めると、照明システムが客の位置を認識して位置情報をアプリケーションに知らせる。アプリケーションは、材料を調達するためには、店内のどの場所に行けばよいかルートを提案する。客が材料の棚に近づくとその商品の半額クーポンを表示したり、お菓子売場周辺ではメニューに合ったデザートを提案したりする。

 iBeaconは米Appleが最新モバイルOS「iOS 7」で導入した機能で、Bluetoothの省電力規格「Bluetooth Low Energy(BLE)」に基づいている。Appleは2013年12月に、全米の「Apple Store」でiBeaconベースのサービスを展開する計画を発表している(関連記事:Apple、iBeaconベースのサービスをApple Storeで展開、米メディアの報道)。

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