写真●TIS CTI Cloudの概要図(出典:TIS)
写真●TIS CTI Cloudの概要図(出典:TIS)
[画像のクリックで拡大表示]

 TISは2014年2月17日、コールセンターの開設/運営に必要になるサーバー機能をクラウド型で提供するサービス「TIS CTI Cloud」(写真)を発表した。2014年4月から提供開始する。着信電話を個々のオペレーターに分配する機能を中心に、音声による自動応答や通話録音などのCTI(コンピューター電話統合)機能一式を提供する。最短で2週間で導入できる、としている。

 TIS CTI Cloudは、コールセンターの運用に必要なCTI機能をTISのデータセンター上で提供する、月額制のクラウドサービスである。ユーザー企業側には、インターネット回線の他に、外線電話を受けるために、一般公衆回線とPBXが必要になる(携帯電話の利用や携帯電話への転送も可能)。

 CTI機能をクラウドで提供することで、キャンペーン時に一時的にコールセンターを開設するといった、突発的なコールセンター需要に応えられるようになる。初期導入コストや導入期間を削減できるほか、需要の変化に合わせてオペレーター席数(シートライセンス)を1席ごとに月単位で増減できる。

 電話回線に制約はないが、回線の手配と利用までの期間を削減したい企業向けには、音声用回線としてNTTコミュニケーションズの「Arcstar IP Voice」を用意している。なお、オペレーター端末側および管理端末側では、Webブラウザーを介してCTIアプリケーションを利用する。

 価格(税別)は、初期導入設定費が50万円。ランニング費用は、シートライセンスが1席当たり月額6000円。電話回線ライセンスが1回線当たり月額6000円。管理者ライセンスが管理者当たり月額6000円。これらとは別に、電話回線とインターネット接続の費用が必要。販売目標は2014年末までに15社。既にオリックス・クレジットが採用を決定しているという。