写真1●Zabbix Enterprise Appliance ZS-5220の外観
写真1●Zabbix Enterprise Appliance ZS-5220の外観
[画像のクリックで拡大表示]
写真2●Zabbix Enterprise Appliance ZP-1220の外観
写真2●Zabbix Enterprise Appliance ZP-1220の外観
[画像のクリックで拡大表示]

 Zabbix Japanは2014年2月17日、システム監視ソフトの「Zabbix」を小型サーバー機にプリインストールしたアプライアンス「Zabbix Enterprise Appliance」(全2モデル)を発表、同日販売を開始した。新版では、搭載するZabbixのバージョンを2.0から現行の2.2へと刷新した。これにより、VMware仮想環境の監視が容易になったほか、Windows WMIの監視が可能になった。

 Zabbixとは、オープンソース(OSS)のシステム/ネットワーク監視ソフトである。専用エージェント(各種UNIX/LinuxやWindows)によるサーバー監視のほか、SNMP監視、リモートログイン(Telnet/SSH)とコマンド実行によるサーバー監視、ポート監視(ネットワークサービスの死活監視)など、各種の方法でシステム/ネットワークを監視する。開発会社はラトビアのZabbix SIA。

 Zabbix Enterprise Applianceは、Zabbixをプリインストールしたアプライアンスサーバー機である。ぷらっとホームが開発/販売する手のひら大の小型サーバー機を利用している。提供する機能に応じて、フル機能版の「ZS-5220」(写真1)と、監視専用の「ZP-1220」(写真2)の2モデルを用意している(関連記事:Zabbix Japan、Zabbixプロキシ搭載の分散監視アプライアンスを出荷)。

ZabbixのバージョンをZabbix 2.2に更新

 今回のZS-5220とZP-1220は、従来モデル「ZS-5200」と「ZP-1200」の後継機に当たる。ハードウエアはそのままに、搭載するZabbixのバージョンを従来のZabbix 2.0から、現行版のZabbix 2.2にアップデートした新型アプライアンスという位置付けである。

 Zabbix 2.2を搭載したことにより、VMware仮想環境(VMware vSphere/vCenter)を、特別な設定を施すことなく容易に監視できるようになった。仮想サーバーを自動的に探して監視対象として登録する機能も提供する。また、これまで監視できていなかった項目として、SNMPのWindows版に相当するWMIのリモート監視ができるようになった。さらに、監視Webページ内の文字列検索など、Webページのシナリオ監視機能を強化した。

 価格(税別)は、以下の通り。フル機能版のZS-5220は、本体が29万8000万、必須の保守サービスが年額10万円。一方、Zabbixプロキシ版のZP-1220は、本体が14万9000円、必須の保守サービスが年額5万円。なお、ZP-1220は単独では動作せず、別途Zabbixの管理マネージャー(ZS-5220など)が必要になる。