[画像のクリックで拡大表示]

 急激に人気が上昇しながらも作者自らアプリケーションストアの登録を取り下げたモバイルゲーム「Flappy Bird」の余波が続いている。複数の米メディア(TechCrunchArs TechnicaVergeなど)が報じたところによると、米Appleと米Googleは「Flappy」という言葉を含むゲームタイトルの登録を拒否している。

 Flappy Birdはベトナム在住の開発者Dong Nguyen氏が作成したゲームで、非常にシンプルだが難度が高く、最近一気に人気が爆発した。しかし作者は「思いがけず中毒性のある作品になってしまった」と困惑し、過度な人気に対処しきれなくなったとして、Appleの「App Store」から同ゲームの登録を削除した。

 しかしFlappy Bird削除後も、同ゲームの「いらつきながらも夢中になってしまう」特徴を真似た多数のゲームが、アプリケーションストアの人気ランキングに登場している。

 Appleはこの状況に対処するために、例えば「Flappy Dragon」というゲームの申請の承認を「他のアプリケーションの人気を利用している」という理由で拒否した。しかしすでに「Flappy Bee」「Flappy Plane」「Flappy Super Hero」「Flappy Flyer」といったタイトルのゲームが登録済みのほか、「Flappy」という言葉は入っていなくても同様の性質のゲーム「Splashy Fish」が人気ラキングトップに、さらに「Fly Birdie - Flappy Bird Flyer」などのゲームが上位に並んでいる。

 またGoogleの「Google Play」では、Flappy Birdを真似たモバイルゲームを「スパム」という理由で拒否しているという。実際、Googleは多数の悪質なFlappy Birdコピーを削除している。