写真●テナブル・ネットワーク・セキュリティのプレジデント兼COOであるジャック・ハファード氏
写真●テナブル・ネットワーク・セキュリティのプレジデント兼COOであるジャック・ハファード氏
[画像のクリックで拡大表示]

 東陽テクニカは2014年2月14日、米テナブル・ネットワーク・セキュリティと国内総販売代理店契約を結び、脆弱性検知ツール「Nessus(ネサス)」の販売を開始したと発表した。国内における総販売代理店は、同社が初めてである。

 国内で販売するのは5製品。「Nessus脆弱性スキャナ」「PVS(Passive Vulnerability Scanner)」「LCE(Log Correlation Engine)」「Security Center」「Security Center Continuous View」である。Nessus脆弱性スキャナは、脆弱性のスキャニングやコンフィグレーション監査、システム内のマルウエアやボットネットの検出などを定期的に実施する。PVSは、トラフィックを継続的にモニタリングし、脆弱性や不審な通信などを検出する。LCEはシスログから、不審な振る舞いなどを発見する。Security Centerは、複数のNessus脆弱性スキャナの集中管理と制御を行う。そしてSecurity Center Continuous Viewは、テナブルの全製品を統合管理する。

 価格は次の通り。Nessus脆弱性スキャナは年間サブスクリプション制で、税抜き18万5000円から。その他の製品は個別見積もりとなる。東陽テクニカでは、一般企業ユーザーを中心ターゲットとしてNessusを販売していく。またNessusのローカライズについて必要性を認識しており、同社でGUIの日本語化を準備していくという。

 同日東陽テクニカが開催した発表会には、テナブル・ネットワーク・セキュリティの担当者も同席。テナブルのプレジデント兼COOであるジャック・ハファード氏(写真)は日本戦略について、「昨年11月にテナブルの日本法人を発足させ、日本の顧客に当社のチームがサポートできるようにした。東陽テクニカと、日本で当社の製品をさらに拡大できると考えている」とコメント。また、日本のユーザー向けにNessusのトレーニングセンターを開設することを明らかにした。

 東陽テクニカは、「現在、専任のSEのトレーニングスタッフがテナブルのAPACのオフィスへトレーニングに出向いている。帰国したら、テナブルの認定を受けたトレーニングスタッフとして、当社の施設で国内ユーザーへのトレーニングを実施することを考えている」と説明した。