図1●SyncCastのユーザーインタフェース
図1●SyncCastのユーザーインタフェース
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表1●OAトライアル放送の予定一覧
表1●OAトライアル放送の予定一覧
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 マルチスクリーン型放送研究会(マル研、ホームページ)は2014年2月14日、開発したSyncCastシステムおよびそのアプリを活用したセカンドスクリーンの「OAトライアル」を2月16日から順次実施していくと発表した。

 マル研は、放送局が主体的に提供する2ndスクリーン型放送サービスの実用化を目標にして、2011年12月に大阪で発足した。その後、全国の放送事業者などが参加し、現在は会員数72社で活動している。

 2ndスクリーン型放送サービスのトライアルはこれまでも様々な形で実施されているが、マル研の取り組みは系列のなどの枠を超えて業界横断で利用できる仕組みを構築しようとしていることがユニークな点の一つである。

 これまでは展示会などで番組やCMの2ndスクリーン連動サービスのデモを実施してきた。「提案から実践へ」ということで、会員の放送局が実際の放送でサービスを提供し、視聴者が体験できるようにする。

 OAトライアルに向けて、iOS端末、Android端末の両端末用にそれぞれアプリを用意し、ダウンロードできるようにした。アプリを立ち上げて対応する番組やCMを見ていると、内容に関連した様々な情報などが自動的にタイムライン上に表示される。気になる情報があれば、タップすることでより詳細な情報やサービスが入手できる。情報は一定期間保存されるので、あとで気になる情報の詳細な内容にアクセスすることも可能である。

 SyncCastは、一つのアプリで複数のチャンネルのサービスに参加できる。chボタンを押すと、都道府県ごとにSyncCastでサービスを行っている放送局で一覧で表示される(図1)。

 まずは2月16日にテレビ熊本とテレビ大阪、17日に静岡放送とテレビ静岡で開始する。その後2014年3月にかけて、全国各地で様々なOAトライアルが行われる(表1)。マル研に参加する放送局20局が自社制作の番組でOAトライアルを実施する。

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■変更履歴
最終段落に誤りがありました。マル研に参加する放送局数を22局としましたが、20局の誤りです。以上、お詫びして訂正します。本文は修正済みです。[2014/02/14 18:59]