オンライン広告サービスを手がける米Chitikaが現地時間2014年2月12日に公表したタブレット端末の利用状況調査によると、北米におけるタブレット端末の利用率は、米Appleの「iPad」が最も高く、Android搭載タブレットを大きく引き離している。また米MicrosoftのSurface(Surface RTとSurface 2のみでSurface ProとSurface Pro 2は含まない)はAndroidタブレットを下回り、利用率が最も低い。

 Chitikaは同社の広告ネットワークで、北米における2014年1月20日から2月2日までのトラフィックを測定した。これによると、1日の中でiPadのトラフィックがピークになるのは東部標準時の午後9時。この時間のAndroidタブレットのトラフィックはiPadの4分の1以下、SurfaceはiPadの5%以下にとどまっている。

 一方で、Surfaceだけを見ると、同端末のトラフィックは正午から午後5時にかけて伸びる傾向があり、iPadやAndroidのこの時間帯のトラフィック率を若干上回っている。このことからSurfaceのユーザーは比較的勤務時間帯に端末を利用することが多いと考えられる。

 ただし、いずれの端末も利用パターンはおおむね一致している。電子メールや動画閲覧といったオンライン行動においても明確な違いを見つけることはできないという。とりわけWeb閲覧においてはiPadとAndroidのユーザーの1日のオンライン行動はほぼ同じ。これはAndroidタブレットが機能面などでiPadに追いついてきたことを示している。今後、iPadのトラフィックが大半を占めても、この傾向は続きそうだとChitikaは予測している。

 Chitikaによると、今回の調査でSurfaceがMicrosoftの狙っているビジネス市場で、ある程度成功していることが分かったという。だが勤務時間帯の利用率に関して、AppleやGoogleの水準に到達するにはまだ道のりは長いと同社は指摘している。

[Chitikaの発表資料]