写真●Splashtop Enterpriseの概要図(出典:スプラッシュトップ)
写真●Splashtop Enterpriseの概要図(出典:スプラッシュトップ)
[画像のクリックで拡大表示]

 ジェイズ・コミュニケーションは2014年2月10日、3G携帯電話などの狭い帯域でもフレームレートが落ちにくいことをうたったリモートデスクトップソフト「Splashtop Enterprise」(写真)を発表、同日販売を開始した。価格(税別)は、1~99ユーザー時に1ユーザー当たり2万2000円、100~499ユーザー時に1ユーザー当たり2万円など。開発会社は米Splashtop(日本法人はスプラッシュトップ)。ジェイズ・コミュニケーションは、国内1次販売代理店としてダイキン工業に次いで2社目となる。

 Splashtop Enterpriseは、画面情報端末プロトコルを用いたリモートデスクトップソフト(関連記事:ダイキン工業、狭い帯域の回線でも使えるリモートデスクトップソフトを出荷)。社内に設置したパソコン(Windows、Mac)のGUIデスクトップ画面を、あたかも会社の机にいるかのように、モバイル端末(Windows/Macノート、iPhone/iPad、Android)からリモート操作できるようにする。

 最大の特徴は、画面情報の転送にWindows RDPやCitrix ICAなどとは異なる独自プロトコルを採用したことで、狭い帯域でもフレームレート(1秒当たりのフレーム数、fps)が落ちにくいようにしていることである。日本法人のスプラッシュトップが公開しているRDP/ICAとの性能比較は、以下の通り。LAN環境では、Splashtop Enterpriseが30fps、ICAが18fps、RDPが15fps。3G網では、Splashtop Enterpriseが25fps、ICAが12fps、RDPが5fps。

 操作する端末側と、操作対象の社内パソコン側に、専用のソフトウエアをインストールする必要がある。それぞれの稼働環境は以下の通り。「Splashtop Streamer」は操作対象のパソコンに導入するソフトウエアで、稼働OSは、Windows XP/7/8、MacOS X 10.6以上。「Splashtop App」は、操作する端末側に導入する。稼働OSは、Windows XP/7/8、MacOS X 10.6以上、iOS 5.0以上、Android 3.1/4.0以上。

 さらに、社外から社内にアクセスするためのゲートウエイサーバーソフト「Splashtop Center」を動作させる必要がある。稼働OSは、Windows 7、Windows Server 2008 R2。Splashtop Centerは、SSL-VPNによるリモートアクセス、モバイル端末のMACアドレス認証、管理コンソール、などの機能を提供する。