ロックインターナショナルは2014年2月10日、Windows XPをサポート終了後にも使い続けるためのソフトパッケージ「Windows XP延命パッケージ」について、3月10日までに限って価格を20%下げると発表した。Windows XPのサポート終了日である4月9日が迫ったことを受けた施策である。パッケージの標準価格(税別、以下同)は保護対象のWindows XP機10台で21万円だが、この価格から20%オフにする。

 Windows XP延命パッケージは、同社が6月12日から提供しているソフトウエアパッケージ製品である。未知のファイルを実行しない“ホワイトリスト”型セキュリティソフト「Lumensionアプリケーションコントロール」のライセンスを、最小構成として保護対象のWindows XP機10台分をまとめてセット化し、1年間の保守サポートサービスを含めてパッケージ化した。

 Windows XP延命パッケージのベースとなっているLumensionアプリケーションコントロールとは、あらかじめハッシュ値を登録しておいた安全なファイルに限って実行を許可するソフトである(関連記事:ロックインターナショナル、未知ファイルの実行禁止ソフト新版はログ運用を自動化)。ハッシュ値を管理/判定する管理サーバーソフトと、管理対象側でファイルの実行を制御するエージェントで構成する。

 Windows XPやアプリケーションソフトを構成するファイルや自社開発ソフトなど、あらかじめ安全であると分かっている実行形式ファイルについて、ハッシュ値をデータベースに登録しておく。これにより、未知の実行形式ファイル、つまり、ユーザーがダウンロードしたマルウエアや、何らかの方法でパソコン内に生成されたマルウエアなどを実行できなくなる。これをWindows XPの延命に利用しようというパッケージ企画の例が、Windows XP延命パッケージである。

 Lumensionアプリケーションコントロールのライセンス価格は、管理サーバーが9万円、エージェントが1台当たり8500円。これに対してWindows XP延命パッケージは、管理サーバー1台とエージェント10台、および1年間の保守サービスをパッケージ化している(エージェントを1台単位で追加することもできる)。Windows XP延命パッケージの価格は21万円で、パッケージ化による割引はない。今回、Windows XPのサポート終了が迫ったタイミングで、3月10日までの限定価格(20%減)を用意した。