米Yahoo!が地域情報サービスの米Yelpと提携し、検索サービスを強化すると、複数の米メディア(TimeUSA Todayなど)が現地時間2014年2月9日までに米Wall Street Journalの記事を引用して伝えた。

 Yahoo!のMarissa Mayer最高経営責任者(CEO)が2月7日に社内会議で明らかにしたもので、同社はYelpのレストランやショップに関する情報、レビューなどを自社の検索結果画面に表示する。この新機能は数週間以内に導入する見込みだという。

 Yahoo!ではMayer CEOの指揮の下、検索の強化を図っている。Yelpのような地域情報サービスからコンテンツを得ることで、米Microsoftの「Bing」との差異化を図り、米Googleに対抗しようとしているとWall Street Journalは伝えている。

 Yahoo!は2009年にMicrosoftとの提携に合意し、2010年にMicrosoftの検索技術に移行した(関連記事:米Yahoo!、独自の検索エンジンを再び開発中か)。だがWall Street Journalによると、検索広告収入の12%をMicrosoftに支払うというこの契約について、Mayer CEOは満足していないという。

 Yahoo!の売上高に占める検索広告収入の比率は3分の1強。同社の2013年第四半期における検索広告の実質収入は4億6100万ドルだった。また米市場調査会社のcomScoreによると、2013年12月における米国の検索件数シェアは、Googleが67.3%で首位。この後Microsoftの18.2%、Yahoo!の10.8%と続いた。GoogleとMicrosoftのシェアは前月比でそれぞれ0.6ポイントと0.1ポイント上昇したが、Yahoo!は同0.4ポイント低下した。同月のYahoo!の検索件数は約20億件で、Microsoftの約33億件、Googleの約123億件から大きく引き離されている。