NTTドコモ・ベンチャーズ、日本マイクロソフト、ベネッセコーポレーションの3社は2014年2月6日、EdTech分野で連携し、同市場の活性化を支援すると発表した。EdTechとは、Education(教育)とTechnology(テクノロジー)を組み合わせた造語で、ICTなどの技術を活用して教育分野に新たなイノベーションを創出する取り組みのことだ。

 3社はこれまでにも教育分野でICTを活用した取り組みを個別に行ってきた。今回の連携では各社の強みを生かし、個別の取り組みでは難しかった異業種にアプローチする。加えて、新しいビジネスの可能性を持つユニークなサービスを発掘し、事業化を支援していくという。

 今回の連携では、小中高校生向けを中心とした狭義の教育だけでなく、生涯学習なども対象とする。また、各社のパートナー企業とも連携し、ソーシャルゲームやスマートフォンアプリ、業務システム、デバイス開発など、教育での活用が期待される分野からの起業家の参入を促す。

 3社は、起業家を目指す人の支援も予定している。NTTドコモ・ベンチャーズは、NTTドコモの教育分野での取り組みを説明するほか、2013年春に六本木に開設したラウンジスペースを提供する。日本マイクロソフトは、グローバルなベンチャー支援事業「Microsoft Ventures」の国内初の取り組みとして、同社のクラウドサービスなどの技術や資金を提供。ベネッセでは、教育事業の観点を深めるメンタリングを行うほか、2013年8月に渋谷に開設した教育関連スタートアップ企業向けのオフィス兼イベントスペース「EdTech Lab (β)」を提供する。

 このほか、3社はEdTech分野のイノベーターや利用者の開拓を目的としたイベント「EdTech Camp」も共同で開催する。同イベントでは、賞金30万円の最優秀イノベーター賞(大賞)といったアワードも用意されている。