スカパーJSATホールディングス(スカパーJSAT HD)の代表取締役社長の高田真治氏は2014年2月6日の「2013年度第3四半期決算説明会」で、事業の概況や今後の展開について報告した。

 2013年12月末時点における三つの多チャンネルサービス(「スカパー!」「スカパー!プレミアムサービス」「スカパー!プレミアムサービス光」)の累計加入件数の合計は370万5937件(前年同期比12万3472件減)で、「大変厳しい状況が続いている」という。加入者純減の理由については、「2013年10月に実施した10日間無料放送などで思うような成果を上げることができなかった」ことなどを挙げた。

 一方で東経124・128度CS放送のMPEG-2契約からH.264契約への移行は順調に進んでいる。2013年4月から12月までの移行件数の合計は25.2万件で、2013年度移行目標件数(24.6万件)を前倒しで達成した。今後は2013年度中の移行件数を30万件超にすることを目指す。

 有料多チャンネル事業の今後の展開としては、東経110度CS放送での新商品(5チャンネル選択型の番組パック)を2014年3月17日に発売すると述べた。さらに日本のコンテンツと情報で24時間編成したチャンネル「WAKUWAKU JAPAN(ワクワク ジャパン)」のインドネシア開局についても説明した(関連記事へ)。同チャンネルは2014年2月22日に開局する。

 宇宙衛星事業では、例えば国土交通省の次期衛星通信システムを受注したことを報告した。この衛星通信システムは、大規模災害時における災害現場からの映像伝送やデータ伝送、電話、テレビ会議のために利用される。次期衛星通信システムの納入は2013年度中を予定する。