写真●日本IBM システム製品事業本部 x/Pure セールス事業本部 ビジネス開発 部長の瀧谷貴行氏
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 日本IBMは2014年2月5日、OpenFlow、KVMに対応したSDNの新製品「IBM SDN VE OpenFlow Edition」と「IBM SDN VE KVM Edition」を発表した。2014年2月27日から販売を開始する。

 IBM SDN VE OpenFlow Editionは、SDN向けオープンソースプロジェクトOpenDaylightの成果をベースにした商用OpenFlowコントローラー。OpenFlow1.0に準拠する仮想スイッチと物理スイッチを制御する。日本IBM システム製品事業本部 x/Pure セールス事業本部 ビジネス開発 部長の瀧谷貴行氏は「今OpenFlow1.0のみに対応している理由は、OpenDaylightのファーストリリースに合わせているから。OpenDaylightが1.3の機能を追加したら我々も対応できるようにする」と説明した(写真)。

 IBM SDN VE KVM Editionは、KVMの仮想環境において、物理ネットワークに変更を加えることなくオーバーレイ型仮想ネットワークを構築し、そのプロビジョニングを自動で行うことができる製品。既に同社が販売している「IBM SDN VE VMware Edition」と組み合わせることで、VMwareとKVMが混在する仮想化環境において、異なるハイパーバイザー間でオーバーレイ型仮想ネットワークの構築、管理ができるようになる。この製品はIBMがOpenDaylightに寄贈した分散型オーバーレイ技術であるDOVE(Distributed Overlay Virtual Ethernet)を基に開発しているという。

 価格(税別)は最小構成でIBM SDN VE OpenFlow Editionが16万6400円、IBM SDN VE KVM Editionが9万6900円である。