写真1●2013年4~12月期連結決算を説明する日本通信の三田聖二社長
写真1●2013年4~12月期連結決算を説明する日本通信の三田聖二社長
[画像のクリックで拡大表示]
写真2●月額課金型SIMカードの回線数の推移
写真2●月額課金型SIMカードの回線数の推移
[画像のクリックで拡大表示]
写真3●プリペイド型SIMカードの回線数の推移
写真3●プリペイド型SIMカードの回線数の推移
[画像のクリックで拡大表示]
写真4●日本通信における「FMCフォン」の導入例
写真4●日本通信における「FMCフォン」の導入例
[画像のクリックで拡大表示]

 日本通信は2014年2月4日、2013年4~12月期連結決算を発表した。売上高は前年同期比8.3%増の31億2000万円、営業利益は同119.9%増の3億6000万円と増収増益だった。

 2014年2月5日の説明会に登壇した三田聖二社長(写真1)は、「MVNO(仮想移動体通信事業者)の事業モデル確立に13年間を費やし、直近の5年間は市場の拡大を優先して我慢してきた。いよいよ収穫期に入った」として、今後の成長に改めて自信を示した。

 主力のSIMカード事業は2013年9~12月期の売上高が7億4770万円で、内訳は月額課金型が5億780万円、プリペイド型が2億3990万円。中でも2013年11月23日に発売した「スマホ電話SIMフリーData」の販売が好調。月1560円の基本料で音声通話とデータ通信(ただし通信速度は最大200kビット/秒、月1560円のオプション契約で月3Gバイトまでの高速通信も可能)の両方を使える点が好評という。

 月額課金型SIMカードの回線数は2013年12月末時点で5万7975件と伸びており、解約率も5.8%と低下傾向(写真2)。「格安SIM」と安さばかりが強調されるが、2013年9~12月期の平均月額売上単価は、前年同期比15.2%増の2959円と上昇している。2014年1月31日に発売した他社対抗の「b-mobile X SIM」でさらなる上積みを狙う。

 一方、プリペイド型SIMカードの回線数は、2013年12月末時点で5万8752件(写真3)。期間満了率は上昇しているが、外国人観光客向けの「VISITOR SIM」で短期契約が増えた影響という。2013年9~12月期の平均月額売上単価(月額換算)は、前年同期比14.6%増の3002円と伸びている。