図1●トップ画面
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図2●動画を交えて街の名所を紹介
図2●動画を交えて街の名所を紹介
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図3●コンパス機能の装備、消費カロリーも表示
図3●コンパス機能の装備、消費カロリーも表示
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図4●緊急避難所へのナビゲーション機能
図4●緊急避難所へのナビゲーション機能
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 須高ケーブルテレビは、長野県須坂市からの事業委託を受け、AR(拡張現実)機能を実装したスマートフォン向け観光アプリケーション「須坂まちウォーク」を開発した。2014年2月から本格的な運用を開始した。

 このARアプリのベースシステムには、博報堂 DY メディアパートナーズが開発および運営する「Rocket Box」を採用。須高ケーブルテレビがコンテンツ制作や映像機能を付加し、さらに地元デザイナーとともにユニークなキャラクターを制作した。

 例えば、大きなメニューとして、「見る・遊ぶ」「食べる・飲む」「買う」「温泉・宿泊」「お役立ち」と地図を用意した。その上で、観光施設などを動画を交えて案内する。動画には、地元ケーブルテレビ局として保有する貴重な映像が含まれる。

 アプリは、マップ(地図)によるナビ機能を装備し、目的地までの所要時間を表示する機能も備える。地図を見なくても、コンパス機能があり、目的地の方向と、歩いた歩数や消費カロリー、目的地までの到達度の表示も可能。主要なウオーキングコースを紹介するコーナーも用意した。

 観光案内に加えて、二つの注目機能を搭載した。「緊急避難所へのナビゲーション機能」と「外国人対応」である。ナビ機能は、須坂市で災害発生時等の避難場所に指定されている施設を一覧で表示し、コンパスと地図で誘導する。緊急時、須坂市を訪れている観光客への情報伝達手段として活用ができる。

 外国人対応に向けては、アプリ起動時にスマートフォンの言語設定が日本語以外の場合に、自動的に英語版アプリを起動するようにした。英語版は、外国人に必要な情報を精査し、掲載している。

 須坂市街地は昭和初期の製糸業の発展によって急速に都市化が進み、道路計画が追いつかないまま市街地が拡大したため、道路が複雑で「巨大迷路の町」と言われている。このため来訪者の誘導が困難で、訪れた観光客の滞留時間が短く、地域経済の活性化に結びついていないという課題がある。この課題を克服するツールとして、「まち歩き」をテーマとした情報配信プラットフォームを構築したと説明する。

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