NTT持ち株会社は2014年2月4日、同社の南アフリカ子会社ディメンションデータを通じ、ITサービス企業の仏ネクスティラワン(NextiraOne)の一部買収を完了したと発表した。ネクスティラワンが事業を手掛ける欧州15カ国中、13カ国の事業を買収したという。買収価格は非公開。

 ネクスティラワンは、ユニファイドコミュニケーションやコラボレーションサービスに強みを持ち、欧州の民間・公共分野で4万3000超の顧客を持つ。

 ディメンションデータは、今回の買収を二段階に分けて行う。まずフランス、イタリアの事業を除く13カ国(オーストリア、ベルギー、チェコ、ドイツ、ハンガリー、アイルランド、ルクセンブルク、オランダ、ポーランド、ポルトガル、スロバキア、スペイン、イギリス)の事業を買収し、約1850人の社員を獲得する。次いで、定められた業績基準を達成する条件で、2015年中期にフランス、イタリアの事業を買収し、残る約2000人の社員を獲得する。

 ディメンションデータは、2018年頃までに売上高を約60億ドルから約120億ドルへ倍増させる目標を掲げている。同社は今回の買収を、売り上げの倍増を達成するための第一歩と位置付けている。