写真●ESS REC V5.2で強化したファイル操作ログの概要(出典:エンカレッジ・テクノロジ)
写真●ESS REC V5.2で強化したファイル操作ログの概要(出典:エンカレッジ・テクノロジ)
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 エンカレッジ・テクノロジは2014年2月4日、Windowsの操作を映像(動画)として記録する内部統制セキュリティーソフトの新版「ESS REC V5.2」を発表、同日出荷した。新版では、情報漏えいにつながるファイル操作のログを、以前よりも詳細に記録するようにした。

 ESS RECは、WindowsのGUI操作を動画として記録するソフト(関連記事:Windowsの画面操作を“録画”する内部統制ソフト、エンカレッジが出荷)。内部統制を目的とする。記録データを基にシステム監査用の分析レポートを生成できるほか、情報漏えいなどの有事の際には、過去の記録データの中から所望のデータを検索して抽出できる。

 監視対象のWindowsクライアントに、専用のエージェントを導入して使う。このエージェントがWindowsの操作を動画として記録する。サーバー側では、エージェントがローカルで記録したデータを、ネットワーク経由でリアルタイムに収集して格納する。動画フォーマットは独自で、画面のビットマップ情報に変更が加えられたタイミングで、差分情報だけを送信する。これにより転送データ量を抑えている。

 動画の記録に加えて、ファイル操作、キーボード操作、画面に表示されている文字列、USBデバイスの接続/切断といった操作ログも、テキストデータとして並行して記録する。このログには時刻情報が含まれるため、同じ時刻情報を持つ動画と組み合わせることによって、テキストのログをトリガーにした動画の検索と再生が可能になる。これにより、情報漏えいの原因を突き止めやすくなる。