写真●キヤノンソフトウェアが発売したNACCS対応EDIソフト「DEX Business Server Trade Gateway for NACCS」
写真●キヤノンソフトウェアが発売したNACCS対応EDIソフト「DEX Business Server Trade Gateway for NACCS」
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図●DEX Business Server Trade Gateway for NACCSの仕組み
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 キヤノンソフトウェアは2014年2月4日、通関関連業務をオンライン処理するための標準システム「NACCS」に対応したEDIソフトウエア「DEX Business Server Trade Gateway for NACCS」(写真)を発売した。NACCSとの接続に専用線を用いる「専用線版」と、インターネット経由で接続する「インターネット版」の2種類のパッケージを用意。出荷開始は専用線版が2月4日、インターネット版は4月予定となっている。

 NACCS(Nippon Automated Cargo and Port Consolidated System)は、日本に入出港する船舶や航空機および輸出入される貨物について、税関その他関係行政機関に対する手続きや関連民間業務をオンライン処理するためのシステム。DEX Business Server Trade Gateway for NACCSは、このNACCSと貿易に関連する企業の業務システムとの間で電子データ交換(EDI、Electronic Data Interchange)を実施する仕組みを提供する()。

 具体的には、業務システムから受け取った業務データに対して、専用のヘッダー情報などを付与してNACCSで定める標準フォーマット「NACCS EDI電文」に変換。これをSMTP/POP3などのプロトコルを使ってNACCSシステムとやりとりする。業務システムと連携するためのAPIやコマンド自動実行機能、定型処理のスケジュール実行機能などを用意している。

 DEX Business Server Trade Gateway for NACCSの価格は、専用線版が50万円、インターネット版が55万円(いずれも税別)。動作要件は、OSがWindows Server 2008/2008R2/2012、メモリーが1GB以上、ハードディスクが40MB以上、Internet Explorer 7以降(10まで動作検証済み)などとなっている。

 キヤノンソフトウェアでは、同ソフトがターゲットとする通関業者や自前で通関業務を行うメーカー、商社、倉庫・物流業者などのうち、特に中小規模の企業への販売に力を入れるとしており、売り上げ目標として「2014年内に1億円を目指す」という。