米Appleが開発中と噂されている腕時計型iOSデバイス「iWatch」は、新たな充電方式が実装されるらしいと、複数の米メディア(MashableVentureBeatCNET News.comなど)が報じている。

 米New York Timesが現地時間2014年2月2日に掲載した記事によると、AppleはiWatchに太陽光や無線経由の充電方式をテストしているという。

 かつてAppleでiPod事業の上級バイスプレジデントを務め、現在は学習型サーモスタットなどを手がける米Nest Labsの共同創業者兼最高経営責任者(CEO)であるTony Fadell氏は、Appleのエンジニアが長年にわたって「iPhone」や「iPod」に太陽光発電を導入する研究を行っていたと語った。同氏によると、通常モバイルデバイスは屋外ではポケットなどにしまわれていることが多く、あまり太陽光に当たらないため、実用化には至らなかった。

 しかしNew York TimesがAppleの関係者から得た情報では、太陽光発電の研究は継続されており、太陽光充電層をiWatchのスクリーンに組み合わせる方法などが検討されているという。同社は昨秋、太陽光発電を専門とするエンジニアの求人情報を出していた。

 また、磁気誘導方式を用いて無線充電する機能をテストしているとの情報もある。同様の方式はフィンランドNokiaのスマートフォンの一部モデルに実装されている。

 そのほか、腕を振る動きからiWatchを充電する方法を研究中との噂も伝えられた。Appleは2009年に関連技術の特許を出願しているという。