富士通は2014年2月3日、大学向けのプライベートクラウドソリューション「FUJITSU 文教ソリューション UnifIDone キャンパスクラウド」を同日より提供すると発表した。

　UniflDoneキャンパスクラウドは、ヴイエムウェアの仮想化プラットフォーム「VMware vShpere」と、仮想デスクトップ管理ソリューションの「VMware Horizon View」、および仮想サーバーの割り当てや利用者認証などを行うプロビジョニングツール「VMware vCloud Director」で構成される仮想化基盤専用のアドオン機能パッケージだ。同ソリューションを仮想化基板上にアドオンすることで、プライベートクラウド環境で学生や教職員が仮想テスクトップや仮想サーバーを予約し利用できるようになる。

　仮想化環境を提供する製品には一般的にICTリソースの予約機能が装備されておらず、別途開発する必要があったというが、同ソリューションには予約機能が備わっている。この機能によりユーザーは、仮想化環境に登録された教育・研究用アプリケーションの中から利用したいものを画面上で選択、利用時間を指定することで、自分のデバイスを使ってどこからでもリソースが利用できる。

　また、同ソリューションには授業単位で仮想化環境を予約できる機能が装備されている。これにより、期初に授業で利用する仮想化環境を一括予約できるほか、履修登録した学生のみが特定の仮想化環境を利用できるよう制限することも可能だという。

　UniflDoneキャンパスクラウドの価格は、仮想デスクトップの予約と利用機能、運用管理機能を備えた基本セットが500万円（税別）、仮想サーバーの予約と利用機能を備えた学内IaaSオプションが250万円（税別）。これに、ヴイエムウェアの各種製品で構成される仮想化基盤が別途必要となる。

　富士通では、2016年度末までに同ソリューションを約50大学に導入することを目標としている。