米IBMは、2013年12月に米Twitterに900件以上の特許を譲渡し、クロスライセンス契約を結んだことを、現地時間2014年1月31日に明らかにした。ただし、詳細な契約条件や金額については公表していない。

 TwitterのBen Lee法務担当ディレクターは、「特許の購入とライセンス契約により、より優れた知的財産保護を実現し、我々のサービスを利用している全ユーザーのための革新に邁進できる」と述べている。

 また、IBM知的財産部門担当ジェネラルマネージャーのKen King氏は「今回の契約締結は、特許権のある当社発明の価値と、幅広い当社特許ポートフォリオへのライセンスを供与する取り組みを示すものだ」とコメントした。

 IBMは、2013年に6809件の米国特許を取得し、21年連続で取得数1位の座に立っている(関連記事:米国特許取得ランキングはIBMが21年連続首位、トップ10に日本企業が4社)。

 Twitterは2013年11月、IBMから特許侵害の通知を受けたことを、当局への提出書類で明らかにした。IBMは、広告表示やURL取得、連絡先検索などに関する少なくとも3件の同社保有の米国特許をTwitterが侵害しているとして、交渉に応じるよう働きかけていた(米InfoWorldの報道)。なお、譲渡された900件余りの特許に、これら3件が含まれているかは定かではない。

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