日本マイクロソフト サーバープラットフォームビジネス本部の斎藤泰行氏
日本マイクロソフト サーバープラットフォームビジネス本部の斎藤泰行氏
[画像のクリックで拡大表示]
日本マイクロソフト Officeビジネス本部の輪島文氏
日本マイクロソフト Officeビジネス本部の輪島文氏
[画像のクリックで拡大表示]
「Power BI向けExcelアドイン」の「Power View」と「Power Map」によって、Twitterのログを分析した例
「Power BI向けExcelアドイン」の「Power View」と「Power Map」によって、Twitterのログを分析した例
[画像のクリックで拡大表示]
「Power BI for Office 365」の「Power BI Q&A」で、データを分析する例。「売上金額計 数量計 利益率 年月日」と入力すると、自動的に売上金額が横軸、数量が縦軸、利益率が円のサイズとなるバブルチャートが表示される
「Power BI for Office 365」の「Power BI Q&A」で、データを分析する例。「売上金額計 数量計 利益率 年月日」と入力すると、自動的に売上金額が横軸、数量が縦軸、利益率が円のサイズとなるバブルチャートが表示される
[画像のクリックで拡大表示]
「Power Map」を用いたプレゼンテーションの例。音楽のヒットチャートに登場したアーティストの出身地別の分布を分析している。時系列を追って動的にグラフの変化を見られる
「Power Map」を用いたプレゼンテーションの例。音楽のヒットチャートに登場したアーティストの出身地別の分布を分析している。時系列を追って動的にグラフの変化を見られる
[画像のクリックで拡大表示]
日本テレビ放送網での使用例。読者がスマートフォンなどを通じて番組に参加する「Join TV」の使用履歴をExcelで分析している
日本テレビ放送網での使用例。読者がスマートフォンなどを通じて番組に参加する「Join TV」の使用履歴をExcelで分析している
[画像のクリックで拡大表示]

 日本マイクロソフトは2014年1月30日、「ビッグデータ」と呼ばれる膨大なデータに関連する同社製品についての記者説明会を開催。2月上旬発売予定の「Power BI向けExcelアドイン」や「Power BI for Office 365」を用いて、データ分析からレポート作成をするまでのデモを行った。

 日本マイクロソフト サーバープラットフォームビジネス本部の斎藤泰行シニアマネージャーによれば、同社は「ビッグデータの民主化」をビジョンとして掲げている。

 これまでビッグデータという言葉には、膨大なデータを集め、それを分析能力に秀でた「データサイエンティスト」が分析するというイメージがあった。これに対して同社では、データ量にかかわらず、これまで使われていなかったデータから付加価値を生み出すことが重要だと考える。そして、データサイエンティストのような特別な人材ではなく、現場の社員が直接データを活用できることを目指すという。

 そのために同社が着目したのが、10億人のユーザーがいるというExcelだ。通常Excelは100万件までのデータしか扱えないが、2月に登場するアドインを組み込むことで、パソコンのメモリーの限界までデータを利用できるようになる。デモでは、同社Officeビジネス本部の輪島文氏が、架空のコーヒーショップのエリアマネージャーが、Excel上で店舗の売り上げやTwitterのログを分析し、レポートを作成する様子を紹介した。

 また、ゲストとして日本テレビ放送網編成局メディアセンターの安藤聖泰氏や、東急百貨店営業政策室の須崎直哉課長が登壇し、自社でのPower BI活用事例を紹介した。

 「Power BI向けExcelアドイン」は、「Office Professional Plus 2013」か「Office 365 ProPlus」のユーザーが利用できる、無料の追加機能。(1)社内外の情報を検索して、Excelで取り扱える形に変換する「Power Query」、(2)取り込んだデータをインメモリー技術で素早く分析できるようにする「Power Pivot」、(3)簡単な操作でデータをグラフなどで視覚化できる「Power View」、(4)地図上にデータの集計結果を分布させることができる「Power Map」――などの機能を備える。

 「Power BI for Office 365」は、Office 365およびSharePointユーザーの追加機能として販売される。(1)分析したデータを社内で共有するための「Power BIサイト」、(2)データを自然言語で抽出できる「Power BI Q&A」、(3)タブレットなどからタッチ操作でデータにアクセスできる「Power BI Windowsストアアプリ」――などの機能で構成されている。

 Power BI for Office 365には4種類ある。1ユーザー当たりの月額料金(税別)は、SharePointユーザー向けの「Power BI add-on for SharePoint Online Plan 2 Subscribers」が33米ドル。Office 365 Enterpriseユーザー向けの「Power BI add-on for Office 365 E3/E4 Subscribers」が33米ドル。「Power BI Standalone」が40米ドル。「Power BI Standalone + Office 365 ProPlus」が52米ドルとなる。日本円での価格は後日発表される。