画面●「ECカレント」のWebサイト。右下に「お詫び」が表示されている
画面●「ECカレント」のWebサイト。右下に「お詫び」が表示されている
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 家電・パソコン通販サイト「ECカレント」「イーベスト」「特価COM」を運営するストリーム(画面)は2014年1月30日、この3サイトのWebサーバーが不正アクセス攻撃を受け、最大9万4359件の個人情報が漏洩した可能性があると発表した。

 2013年11月にクレジットカード会社からカード不正利用被害の通報を受けて調査したところ、不正アクセスの痕跡があったという。流出の可能性があるのは2013年9月28日から12月8日までに3サイトで商品を購入した顧客の決済情報。購入者氏名、メールアドレス、クレジットカード情報が不正に閲覧された可能性がある。

 ストリームは全会員に対して不正アクセスの事実を告知し、クレジットカード交換を希望する顧客に対しては必要費用を負担するとしている。今後、クレジットカード情報を自社サーバーで保持しない決済方式へと順次移行するなどの再発防止策を講じる。損害額は「現在見積もり中」としている。

 ストリームは東証マザーズ上場企業。家電販売市場ではAmazon.co.jpや大手家電量販店などとの価格競争が激化している。ストリームの売上高は2011年1月期をピークに減少しており、2012年1月期には当期純利益が赤字に転落、2013年1月期は12億3700万円の当期純損失を計上した。

 ヤマダ電機傘下のベスト電器はストリームの大株主。ベスト電器の通販サイト「イーベスト」をストリームが運営しているが、「イーベスト」の顧客も不正アクセス被害の対象に含まれる。

ストリームの発表資料(PDF)