Skeedは2014年1月31日、UDPベースの独自プロトコルによって、遠距離でも高速にファイルをやり取りできるようにした、Web型のファイル受け渡しサーバーソフト「Silver Bullet for File Messenger」を強化し、ファイル転送の負荷をクラスタリングによって分散するオプション「FTクラスタリング機能」を用意したと発表。同日、提供を開始した。

 Silver Bullet for File Messengerは、送信者と受信者との間でファイルを受け渡すためのWeb型ソフト。送信者は、WebブラウザーからSilver Bullet for File Messengerにファイルをアップロードすると、相手にダウンロードURLを自動的にメールで通知する。受信者は、そのURLにアクセスし、Webブラウザーでファイルをダウンロードする。ファイルの有効期限なども指定できる。

 最大の特徴は、ファイル転送プロトコルとして、遅延時間が大きい遠距離でも高速にファイルを転送できるようにした独自プロトコル「SSBP」(Skeed Silver Bullet Protocol)を利用すること。SSBPは、送達確認(ACK)のないUDPベースで作られており、独自に判断したペースでパケットを送信する。必要以上に転送性能を抑えず、輻そうを起こさない程度に転送レートを自動調整する。WebブラウザーからSSBPを使えるように、SSBPクライアント機能をJava Web Start型で実装している。

 Silver Bullet for File Messengerは、2012年5月に初版の提供を開始し、その後、オプションの追加や強化などを図ってきた。2013年2月にはオプション「ダイレクトサーブ機能」(関連記事その1)を用意し、ダウンロード対象として、File Messengerサーバーに接続したストレージ上のファイルを指定できるようにした。2013年6月には、不特定多数からファイルをアップロードしてもらうためのWeb画面「ワンタイムURL機能」(関連記事その2)を、標準機能として搭載した。