レノボ・ジャパンは2014年1月28日、都内で新製品発表会を開催し、レノボが「2014 International CES」(CES2014)で発表した8.3インチ「ThinkPad 8」や「ThinkPad X1 Carbon」の新モデルなど、ThinkPadシリーズの最新機種を日本市場に投入することを発表した(関連記事:【CES2014で見た先端トレンド】次の進化を迫られるPC、2014年の「逆転」はあるか)。

ThinkPadが生き残った理由は「変化を恐れない」から

写真1●レノボ・ジャパン ThinkClient Brand Managerの土居憲太郎氏
写真1●レノボ・ジャパン ThinkClient Brand Managerの土居憲太郎氏
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 最初に登壇したレノボ・ジャパン ThinkClient Brand Managerの土居憲太郎氏は、チャールズ・ダーウィンの進化論を引用し、「生き残ることができるのは、変化できる者だけ」と指摘(写真1)。20年に及ぶThinkPadの歴史を振り返り、「いまでは廃れてしまった技術もあるが、その時代ごとに応じた機能をいち早く導入してきた」と語った。

 時代に応じて変化するものとしては「入力方法」を挙げ、ポケベルの「ベル打ち」や携帯電話の「テンキー入力」を経て、現在ではスマートフォンやタブレットによる「フリック入力」も可能になったとする。IMEも進化を続けており、「一昔前と比べて、入力する文字数は劇的に減ってきた」(土居氏)と指摘する。

 また、企業ユーザーがPCを選定するプロセスにも変化が起きてきたという。複数のPCメーカーからの提案をもとに、社内で「展示会」を開催。社内のキーとなるエンドユーザーにPCを見てもらった上で、選定を進める事例が増えていいるとする。「企業向けPCでは重視されてこなかった、色やデザインが決め手となるケースが増える可能性がある」(土居氏)と予測する。

 今回、新たに発表する製品としては、CES2014で発表した「ThinkPad 8」と「ThinkPad X1 Carbon」の新モデルに加え、グローバルでは2013年9月のIFA2013で発表した「ThinkPad Yoga」もラインアップに追加する。特にThinkPad 8については、「Windowsタブレットとして、現時点で最強のモバイルデバイスだ」(土居氏)と自信を見せた。