米Yahoo!が現地時間2014年1月28日に発表した2013年第4四半期の決算は、ディスプレイ広告の不振が響き、4四半期連続の減収となった。会計原則(GAAP)ベースの売上高は12億6600万ドルで前年同期と比べ6%減少。提携企業に支払う手数料(TAC)を除くと同2%減の12億ドルとなる。

 GAAPベースの純利益は3億4800万ドルで前年同期比28%増加した。希薄化後1株当たり純利益は0.33ドルで同40%拡大した。これらの数字には特許売却益の4900万ドル(1株当たり0.05ドル)が含まれる。

 特別費用などを除いた非GAAPベースの場合、純利益は4億8200万ドルで前年同期比17%増加、希薄化後1株当たり純利益は0.46ドルで同31%増加した。

 営業利益はGAAPベースで前年同期比8%減の1億7400万ドル、非GAAPベースでは同3%減の3億3300万ドルだった。

 ディスプレイ広告による収入は前年同期比6%減の5億5300万ドル(TACを除いた場合は同6%減の4億9100万ドル)。広告販売数は同約3%増加したものの、広告単価は同約7%低下した(いずれも韓国を除く)。

 検索広告収入は前年同期比4%減の4億6400万ドル(TACを除いた場合は同8%増の4億6100万ドル)だった。ペイドクリックは同約17%伸びたが、クリック単価は同約3%低下した(いずれも韓国を除く)。

 同時に発表した2013年通年の決算は、GAAPベースの売上高が46億8000万ドルで前年比6%減少。純利益は13億6600万ドルで同65%減少、希薄化後1株当たり純利益は1.26ドルで同62%減少した。前年は中国Alibaba Group(阿里巴巴)の株式売却益27億5500万ドル(1株当たり2.29ドル)を計上している。

 TACを除いた売上高は前年比 1%減の44億2600万ドル。非GAAPベースの純利益は同4%増の16億4600万ドル、希薄化後1株当たり純利益は同16%増の1.52ドルとなる。

 米メディアの報道(Wall Street Journal)によると、アナリストらは第4四半期の売上高を12億ドル、特別費用を除いた1株当たり純利益を0.38ドルと予測していた。

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