FFRIは2014年1月28日、セイコーエプソンにマルウエア自動解析ソフト「FFR yarai analyzer」を納入したと発表した。エプソンのビジュアルプロダクツ事業部において、製品に付属するWindowsソフトやマニュアルの出荷前検査に利用している。

 エプソンは従来もウイルス対策ソフトを使って、付属ソフトなどにマルウエアが混入していないかどうかを検査していた。しかし、マルウエアの増加と巧妙化が進んだことから、既存の対策ソフトでは検知できないマルウエアに感染するリスクを考慮する必要に迫られた。

 当初は上流工程でのホワイトリスト型対策製品の導入を検討したが、業務に与える影響が大きく現実的でないと判断。製品出荷前の最終検査でセキュリティ対策を実施することにした。エプソンの検討の結果、FFRIの製品が採用されたという。

 FFR yarai analyzerはFFRIが独自開発したソフト(関連記事:FFRI、複数環境で並行解析できるマルウエア解析ツール新版を出荷)。マルウエア解析の専門家でなくとも、任意のファイルがマルウエアでないかどうかを解析できる。

[発表資料]