英Kantar Worldpanelが、現地時間2014年1月27日に公表したスマートフォン市場に関する調査によると、2013年10~12月期は、米GoogleのAndroidを搭載した端末の販売が世界各地で伸びた。Androidは、OS別販売台数シェアで首位を維持した。

 Androidのシェアは、欧州、米国、中南米、日本、中国を含む世界12の主要市場で1年前から大きく伸びた。米国市場では前年同期から4.4ポイント増の50.6%となり、米AppleのiOS(iPhone)を上回った。

 一方、iOSのシェアは欧州を含め、ほぼすべての市場で低下した。だが、米国、英国、中国などの主要市場では、引き続き高い水準を維持した。米国、英国、中国における同OSのシェアはそれぞれ43.9%、29.9%、19.0%。

 また日本市場でも、引き続き高い水準で推移している。Kantar Worldpanelによると、10~12月期の日本のスマートフォン市場におけるiOSのシェアは68.7%。キャリア別に見ると、NTTドコモにおけるiOSのシェアは58.1%、ソフトバンクモバイルでは91.7%、KDDIでは63.7%だった。

 米MicrosoftのWindows Phoneは、欧州5カ国の合計(英国、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン)で前年同期比4.6ポイント増の10.3%となり、3カ月連続で2桁台を維持した。ただし10~12月期における欧州のスマートフォン市場は、前年同期比で3%しか成長しなかった。

 このため、欧州における同OSのシェア拡大は、Nokiaの業績改善には寄与しなかった。Nokiaのスマートフォン事業は年末が近づくにつれ、米国、中南米、中国市場で悪化したとKantar Worldpanelは指摘している(関連記事:Nokiaの13年Q4決算は2500万ユーロの赤字、大幅減収)。