米Googleは現地時間2014年1月24日、同日発生した障害について説明し、謝罪した。Googleによれば、「Gmail」「Google+ Hangouts」「Google Calendar」「Google Drive」など多数のサービスでほとんどのユーザーが約25分間アクセスできない状態となり、ユーザーの約10%は30分以上影響を受けたという。

 サービスはすでに復旧しており、同社は不具合の原因となったバグの修正と、再発防止に向けた確認および監視の強化に取り組んでいる。

 Googleの報告によると、太平洋標準時間1月24日午前10時55分に、内部システムの1つがソフトウエアのバグにより誤った設定値を生成し、これが15分以上にわたって稼働中のサービスに送られた。このためユーザーの要求が無視され、エラーが発生した。

 11時2分からユーザーにエラーが表示されるようになり、社内の対策チームもアラートによって問題を認識した。11時14分にはシステムが自動で誤った値を削除し、新たに正しい値の生成と送信を始めた。11時30分までに、ほとんどのユーザーに対するサービスが復旧したとしている。

 サービスのパフォーマンスを表示する「Apps Status Dashboard」を見ると、上記サービスのほか、「Google Talk」「Google Docs/Sheets/Slides/Drawings」「Google Sites」「Google Groups」「Google Voice」でも障害が確認された。

 Googleの複数のサービスが広範な障害に陥るのは、2013年8月以来となる。ただし前回の障害は1~5分程度で済んだ(米Forbes)。

 また複数の米メディア(TimeTechCrunch)によると、1月24日にGoogle検索の技術的な問題により、カリフォルニア州に住む1人の「Hotmail」ユーザーに数千通のメッセージが送信される事態が発生した。なおこの問題とサービス障害とは無関係という。

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