フィンランドNokiaは現地時間2014年1月23日、2013年第4四半期の決算を発表した。売上高は34億7600万ユーロで前年同期比21%減少した。

 これには、米Microsoftに売却予定のデバイスおよびサービス部門は含まれていない。同部門の売却については昨年11月に株主の承認を得ており、2014年第1四半期に手続きを完了する見通し(関連記事:MicrosoftによるNokia携帯電話事業の買収、Nokiaの株主が承認)。Nokiaは今回の決算発表では同部門を廃止事業として報告している。

 第4四半期の最終損益は2500万ユーロの赤字となった。前年同期は1億9300万ユーロの黒字を計上していた。

 継続事業の売上高を見ると、Nokia Solutions and Networks(旧名称はNokia Siemens Networks)部門が31億500万ユーロで前年同期比22%減少した。位置ベースサービスおよび地域コマースのHERE部門は同9%減の2億5400万ユーロ。知的財産などを扱うAdvanced Technologies部門は同20%減の1億2100万ユーロだった。

 デバイスおよびサービス事業の売上高は、26億3300万ユーロで前年同期と比べ29%減少した。携帯電話とスマートフォンともに売上が減少した。携帯電話は主に平均販売価格の低下が響き、スマートフォンは販売台数の減少が影響した。米メディアの報道(Wall Street Journal)によると、スマートフォン「Lumia」シリーズの販売台数は820万台と、前期の880万台を下回った。

[発表資料(PDF文書)]