写真●アイ・オー・データ機器の「HDL6-Hシリーズ」
写真●アイ・オー・データ機器の「HDL6-Hシリーズ」
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 アイ・オー・データ機器は2014年1月22日、インテル製CPUとウエスタンデジタルの高信頼NAS用HDD「WD Red」を6基搭載したビジネスNAS「HDL6-H」シリーズを2014年1月下旬に発売すると発表した(写真)。HDD故障時のデータ損失リスクを低減する仮想ファイルシステム「拡張ボリューム」を採用した。

 拡張ボリュームは、内蔵HDDを2基ごとのセットにしてファイル単位のミラーリングを行い、1つのファイルを2基のHDDに同時保存する方式。片方のHDDが破損しても、もう片方のHDDからファイルを復元できる。また、RAID 6と比べて、ファイルをブロック単位に分割したりパリティビットの計算を行う必要がないため、高速に読み書きできる。

 従来のRAID 0/5/6方式にも対応し、利用状況に合わせて各モードを選べる。このほかにも、新アルゴリズムを採用して高速化したレプリケーション機能を搭載。本体を2台用意して常に同期させておき、メイン機が故障しても予備機ですぐに再開するといった運用が可能になる。

 インタフェースは、ギガビットイーサネットが2基、USB 3.0が2基、USB 2.0が2基。きょう体は、ズレやひずみが発生しにくいモノコック構造で補強。梁を上下に配置するなど強度設計を行い、精密さを必要とする部分はリベット止めを採用した。本体寸法は幅279×奥行き222×高さ202mm。重さは約10kg。

 希望小売価格は、容量6TBの「HDL6-H6」が19万4250円、同12TBの「HDL6-H12」が24万1500円、同18TBの「HDL6-H18」が28万1400円、同24TBの「HDL6-H24」が37万8000円。